6月15日(火)深夜25時、「Nintendo Direct | E3 2021」が配信されました。
昨年は新型コロナウイルスの影響で、E3が中止に。今年はオンライン限定で各社ともこうした映像発表という形で、2年ぶりに開催されました。
開幕するなり、高橋伸也さん、小泉歓晃さん2ショットの光景に感慨が過ります。
(「※感染症対策を行い、十分な距離を保って撮影しています。」という文言がキャプションされる世情にも)
…と言うことで、E3ダイレクトのなかから気になったタイトルをいくつか振り返っていきます。
カズヤ参戦
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』のDLCファイター第10弾として、『鉄拳』シリーズからカズヤ(三島一八)が参戦することが発表されました。
う…、正直、『鉄拳』はほとんど詳しくありませんが…。
格闘ゲーム出身のファイターとしては、『ストリートファイター』のリュウ、ケン、『餓狼伝説』のテリー・ボガードに続く3体目の参戦になります。
どちらかと言うとプレイステーションを主軸にシリーズを重ねてきた印象があるので意外な選出でした。
でも考えてみれば、『スマブラSP』の開発がバンダイナムコゲームスであり、Miiファイター用のコスチュームとして「平八」はすでに登場していたので布石はあったとも言えるかな。
ここまで格闘ゲーム出身のファイターが出揃ってくると、『バーチャファイター』のアキラだけで何故アシストフィギュアなの…と、ちょっと不憫にも思えてしまったり。
リュウ、ケン、テリー・ボガードが本家さながらコマンド必殺ワザを携えたファイターだったので、カズヤにもそういった独自仕様が盛り込まれるのかが気になるところ。
軽快に叩き込まれていく通常ワザの数々は、ほかのファイターとも一線を画するようにも見えるので、そこら辺、6月28日(月)公開と告知された「カズヤのつかいかた」を待ちたい。
残るDLCファイターは1体
これまでのE3ダイレクトの例から言えば今回、2体同時発表されるのではないかと期待しましたが、カズヤ1体のみの発表に留まりました。
…と言うことでファイターパスVol.2も残すところ、あと1体!
勢いよく2体同時発表とはならなかったことで、あらためて「最後のDLCファイターは誰になるのか」、ついハードル高く身構えたくなる。
キャラクターへの思い入れは十人十色、万人が納得するファイター選出なんて有り得ないのだから漠然とした要望になってしまって恐縮だけど、『スマブラSP』のフィナーレを飾るに相応しいファイターの参戦に期待したい。
今度のワリオは おすそわける!
待望のシリーズ最新作『おすそわけるメイドインワリオ』!お、おすそわける??
プチゲームを次々こなす瞬間アクションはそのままに、今作は画面内のワリオやアシュリーなどのキャラクターを操作してプチゲームの課題をクリアしていく。
キャラごとに取れるアクションが違い、それに伴ってプチゲームの解法も変わってくる。プチゲームとキャラの組み合わせの数だけゲーム性が異なる。
それを200種以上ものプチゲームで破綻なく成立させているって凄くないですか!?
いや、むしろ…
プチゲームとキャラのアクションが少々噛み合っていなくても強引な解釈のもと無理やり成立させている、なんていうネタもあるかも!?
『メイドインワリオ』としては、そんな力業のほうが“らしい”し見てみたい!
どちらに転ぶかは分かりませんが、このキャラ選択というのがシリーズとしても新鮮な遊び心をもたらしてくれそうで期待ですね。
シリーズおなじみ「ナインボルト」ステージの任天堂タイトルモチーフのプチゲームももちろん健在のようで楽しみ、と発売が待ち遠しくなった1本でした。
…まあ、表題にもなっているおすそ分け・2人プレイする機会はあんまりないかもしれませんが…。
3DS円熟期タイトル、次の一手
熱っぽく語っておいてなんですが、3DSで発売された『メイドインワリオゴージャス』は未プレイです…。
当時すでにスイッチ世代に突入しており、3DSタイトルに手を出すのに消極的になっている時期でした。スイッチで出ないかなー、ってなっちゃう。
そして満を持しての今作の発表。シリーズとしては『メイドイン俺』以来のプレイになるのかな。
『大逆転裁判1&2 -成歩堂龍ノ介の冒險と覺悟-』も、自分にとってそんな境遇だったタイトルのひとつで。3DSで発売された当時プレイしそびれていて、今から2部作立て続けに3DSでプレイするモチベーションは持てなかったところなので来たるスイッチ合作版を心待ちにしています。
新作かリマスター作かの違いはあれど、'16年~'18年頃の3DS円熟期を彩ったタイトル郡が、次の一手としてスイッチに登場する時期なのかな。
『メトロイド ドレッド』も、やはり3DSで発売された『メトロイド サムスリターンズ』の功績を経て実を結んだ次の一手。『メトロイド』には明るくないので分からなかったけど、長年シリーズを追ってきたファンの方にとってはこの「ドレッド」は因縁深いタイトルのようで動向として興味深い発表だった。
2年越しの続報…ブレス オブ ザ ワイルド続編
E3ダイレクトの最後を飾ったのは、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド 続編』の新映像。
思い返せば一昨年のE3ダイレクトでサプライズ発表されて以来、ずっと音沙汰のなかったタイトルでした。
結果的に今回の続報がひとつ、「2年ぶりのE3」という時間差を象徴していた発表だったように感じました。
舞台は、大空に漂う遺跡へ。
雄大に滑空するリンクの姿は『スカイウォードソード』を彷彿とさせ、このタイミングでリメイク作が発売されるというのもそこに意図があったのかな、と思わせる。
地上は、ところどころに不穏な変化こそ見受けられるものの前作『ブレス オブ ザ ワイルド』と同じハイラルの大地が広がっていて個人的にはひとつ嬉しかった。
そして、空中遺跡から眼下に見渡せるハイラルの景色に見入る。前作『ブレス オブ ザ ワイルド』で言うところの神獣ヴァ・メドーを思い出しますね。
時間を逆に戻せる?液状化して建物を貫通して移動できる? リンクの新たな能力も目を引く。
ハイラル城が浮き上がったその下は?闇に落下していくゼルダ姫の行方は?もしかしたら空だけでなく地下にも舞台がある?
1分30秒ほどの映像で結局まだ分からないことも多いですが、期待が掻き立てられる内容でした。
発売は2022年。しかと待ちましょう。
……あっ、ベヨネッタ3…
ふと気付けば、今年も『ベヨネッタ3』の続報はありませんでしたとさ…。
『ブレス オブ ザ ワイルド 続編』、『メトロイドプライム4』、そして『ベヨネッタ3』は、任天堂による発売予定タイトルのなかで続報がなく音沙汰のないタイトルとして、近年よくリストアップされてきた3大タイトルでした。
前述の通り、『ブレス オブ ザ ワイルド 続編』は今回ついに新映像が発表され、『メトロイド ドレッド』の発表にあわせて『メトロイドプライム4』についても鋭意開発中と言及されていました。
今回のE3ダイレクトでまったく触れられなかったのは『ベヨネッタ3』だけ…。
発表されたのが、もう3年半前の2017年12月。
以降、ダイレクトとしては2019年2月のダイレクトで『アストラルチェイン』発表にあわせて『ベヨネッタ3』が鋭意製作中と言及されたきりだったかな。映像としてはこの初報きりです。
今でもプレスリリース等に掲載されている任天堂発売予定タイトルにはリストアップされているので開発は続いているのでしょうが。
そろそろ心もとなくなってきたこの頃です…苦笑。
つぶより2021年!本命は2022年?
『ベヨネッタ3』ほどの落胆はないにせよ、2月に発表されたばかりとあってか『スプラトゥーン3』の続報も今はまだありませんでしたね。
こうして見ると、今年2021年もつぶよりなタイトルがコンスタントに発表されて心弾むE3ダイレクトでしたが、一方で『ブレス オブ ザ ワイルド 続編』『スプラトゥーン3』といった本命タイトルは来年2022年に持ち越しという様相なのかな。
『ベヨネッタ3』の続報は…どうかなあ。
あわせて、その暁にはオンライン配信ではないE3の本格開催ができる世界になっているといいな、と願うばかりです。