かんづめステップ

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すれちがう証言と記憶をつなぐ…『未解決事件は終わらないといけないから』

2025年も始まり、そろそろ正月気分も抜いていきたいところですが、今回は年末年始にプレイしていたゲームの話。

 

『未解決事件は終わらないといけないから』

『未解決事件は終わらないといけないから』をプレイしていました。

連休となると長大なタイトルがオススメされがちな印象がありますが、何十時間も連続して没頭できるわけではありませんし、休みは休みで忙しい。
サクッとエンディングを迎えられるインディータイトルのほうが有り難い。
(逆に長編タイトルこそ、日常のなかでコツコツと進めていきたい)

 

…と言うことで『未解決事件は終わらないといけないから』のプレイ雑感です。

 

未解決事件をめぐる証言パズル

未解決のまま幕を閉じた、ある少女の行方不明事件の真相を追うミステリー。

当時聴取された関係者らの証言は、捜査を担当した刑事の記憶の混乱のためか、その証言者や時系列がチグハグな状態になっていた。

 

バラバラになった証言のピースを組み替えていく

プレーヤーは、その記憶のなかの証言とひとつひとつ対峙していく。

いくつかの証言と照らし合わせながら、その証言者や時系列を組み替えていき、証言のなかに出てくるキーワード(ハッシュタグ)に紐づいた新たな証言を思い出すことで、事件の全容を浮かび上がらせていく。

 

 

プレイ画面。証言者と証言が並ぶ。

ゲームの大半は、証言が並んだこの画面で進行していく。

たまに挿絵や掛け合いが挿入されることもあるが、ほとんどはこのタイムラインのように証言が並んだ画面に、あーでもないこーでもないとにらめっこする。

派手さもなければ絵変わりもない、シンプルこの上ない構成だ。

 

シンプルすぎる分、進捗状況を示すマークが分かりにくい…と言うか説明不足かな、と思えるきらいはありましたが。

進めているうちに理解できる範疇だと思います。

場合によっては最初は適当に進めて、そういったルールまわりが理解できたら改めてイチから今度は慎重に始めてみるのもありかもしれません。

以前、『Return of the Obra Dinn』をプレイしてて詰まってしまったときの戦法です…苦笑。

 

 

スリードとすれちがい

証言の口調や挿絵、会話に出てくる三人称や事柄などから証言者や時系列を当てはめていきます。

 

個々に読むと、話も飛び飛びで支離滅裂だった証言の数々が、並び替えることで次第に筋の通った話へと姿を変えていく。

事件の全容が少しずつ輪郭を帯びてくる。

画面構成や操作性も相まって、パズルのピースがカチッとハマっていく気持ちよさを覚える。

 

証言者と時系列が合うと、黄色く日時が刻まれる。正解の印だ。

 

解き進めていく上で、プレーヤーの誤読を誘う「ミスリード」も巧みに仕掛けられています。

この内容だから、この人によるこの時系列で出てきた証言に違いないと思いきや…。

そして、それらミスリードは、そのまま登場人物らを取り巻いた「すれちがい」でもある。

 

ゲームやミステリーとしての「ミスリード」と、物語や人間模様としての「すれちがい」が相関している

スリードを見抜くたび、すれちがいの切なさに触れていく。

これが限られたゲームシステムのなかで、胸に響く物語を演出できた決め手なのだな、と感じます。

 

真実へと近づいていく

やがて、『未解決事件は終わらないといけないから』というタイトルの意味するところも知ることになります。

本当にこのまま終わらせてあげていいものだろうか。

幾ばくかの躊躇いを覚えながら、エンディングを迎えました。考えさせられる、それでいて優しい希望にも触れた素敵な締めくくりだった。

 

新年早々、程よい読後感を味わえて素敵なゲーム体験でした。

 

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