更新も途切れ途切れな本ブログですが、そんな中でも有り難いことにしばしばアクセス頂いている記事のひとつが、こちらです。
2020年2月の記事だから、もう5年前なんですね。
…と言うことで今回は、「M-1&R-1&キングオブコントに複数決勝進出した歴代ファイナリストを調べてみた」を5年ぶりに更新しておきたいと思います。
令和最新版!!
この5年間のトレンド
リスト化していく前に、まずは前回記事から5年間で起きたお笑い賞レースのトレンドを、ざっと振り返ります。
前回記事を書くきっかけとなったのが野田クリスタルが、初めての3大会決勝進出を果たし「トリプルファイナリスト」を豪語したことでした。
では、3大会とは言わずとも2大会進出した芸人はどれぐらいいるのだろうか…と。
そんな野田クリスタルは、R-1ぐらんぷり2020で優勝。続く、M-1グランプリ2020でも優勝を果たし、トリプルファイナリストどころか2冠を成し遂げました。
M-1グランプリ2020では、おいでやすこがの躍進も話題を攫いました。
正規のコンビではなく即席で組まれた、いわゆるユニットコンビで初めての決勝進出。
この反響を受けてか、翌年はキングオブコントもユニットコンビでの出場を解禁。複数ファイナリストを生む、新たな土壌となりました。
R-1ぐらんぷりは、芸歴10年以下の制限を設けたかと思えば、撤廃したり…と正直なところ、ちょっと二転三転。
その過程で、大会の名前も『R-1ぐらんぷり』というひらがな表記から『R-1グランプリ』というカタカナ表記に改められました。
下記のリストでは、出場年に関わらず一律『R-1グランプリ』と表記していきます。
また、今回のリストアップでは扱っていませんが。
女性芸人No.1を決める『THE W』は5年前よりも存在感を増し、結成16年目以上で出場できるベテラン漫才師による『THE SECOND』も創設されました。
そして、この記事を掲載したまさに今日、新たな賞レース『ダブルインパクト ~漫才&コント二刀流No.1決定戦~』の開催が発表されました。
漫才とコント、どちらも熟せる芸人を決める大会になるようです。
つまり、これまで『M-1』『キングオブコント』どちらの決勝進出経験のあるコンビにとっては新たなチャンス。
その予想として、このリストをご覧頂くのも一興かもしれません。
『M-1グランプリ』『R-1グランプリ』『キングオブコント』ファイナリスト
では、複数大会に決勝進出した経験のあるコンビを見ていきましょう。
このリストは、2025年2月に発表された『R-1グランプリ2025』までのデータを元に構成しています。
リストに記載した年度は、『M-1グランプリ』『R-1グランプリ』『キングオブコント』のように色分けしました。
『R-1グランプリ』は、「コンビ名/ピン名義」の形式で表記しています。
現在では解散したコンビも、決勝進出時のコンビ名としてそのまま掲載します。
今回のリストアップで新たに加わったコンビには「New!」、戦績が更新されたコンビニは「Up!」と付記しています。
トリプルファイナリスト
『M-1』『R-1』『キングオブコント』の3大会ともに決勝進出を果たしたのは、5年経っても、マヂカルラブリー/野田クリスタルのみ!
前述の通り『M-1』『R-1』では優勝もし、その記録に凄みが増しています。
2冠を達成した翌年にはキングオブコントに再び決勝進出、あわや3冠なのでは…と注目を集めました。
同じく2冠を誇る霜降り明星は、2021年の『キングオブコント』に挑戦。
惜しくも準決勝敗退し、トリプルファイナリスト、あるいは3冠という記録には及ばなかった。
『M-1グランプリ』『R-1グランプリ』ファイナリスト
- さや香/さや香 新山 [M-1 '17/M-1 '22/M-1 '23/R-1 '25] New!
- カベポスター/カベポスター 永見 [M-1 '22/M-1 '23/R-1 '23] New!
- おいでやすこが/おいでやす小田 [M-1 '20/R-1 '16/R-1 '17/R-1 '18/R-1 '19/R-1 '20] New!
- おいでやすこが/こがけん [M-1 '20/R-1 '19] New!
- すゑひろがりず/すゑひろがりず南條 [M-1 '19/R-1 '20]
- 霜降り明星/霜降り明星 せいや [M-1 '18/R-1 '18]
- 霜降り明星/霜降り明星 粗品 [M-1 '18/R-1 '18/R-1 '19]
- スリムクラブ/スリムクラブ真栄田 [M-1 '10/M-1 '16/R-1 '11]
- NON STYLE/NON STYLE石田 [M-1 '08/M-1 '09/R-1 '15]
- ザ・プラン9/ヤナギブソン [M-1 '06/R-1 '04/R-1 '12]
- ザ・プラン9/なだぎ武 [M-1 '06/R-1 '07/R-1 '08/R-1 '10]
- ザ・プラン9/浅越ゴエ [M-1 '06/R-1 '02/R-1 '04/R-1 '06]
- アジアン/アジアン馬場園 [M-1 '05/R-1 '15]
- 千鳥/千鳥 大悟 [M-1 '03/M-1 '04/M-1 '05/M-1 '07/R-1'12]
- 麒麟/川島明 [M-1 '01/M-1 '03/M-1 '04/M-1 '05/M-1 '06/R-1 '10]
- チュートリアル/徳井義実 [M-1 '01/M-1 '05/M-1 '06/R-1 '07/R-1 '12]
『R-1』常連のおいでやす小田が、同じく『R-1』決勝経験者のこがけんと組んだおいでやすこがが、『M-1』最終決戦まで勝ち上がる大躍進。
その後の、特においでやす小田の活躍ぶりはご存知の通り。5度に渡る『R-1』決勝進出を遥かに凌駕した一夜の『M-1』…という反響の差を見せつけられた気もした。
今年の『R-1』には、さや香 新山が決勝初進出。
『M-1』2年連続で最終決戦入りしながらも昨年の出場は辞退。心機一転の『R-1』決勝戦で、どんなピンネタを披露するのか期待が高まる。
『M-1グランプリ』『キングオブコント』ファイナリスト
- ダンビラムーチョ [M-1 '23/KOC '24] New!
- 男性ブランコ [M-1 '22/KOC '21] New!
- ロングコートダディ [M-1 '21/M-1 '22/KOC '20/KOC '22/KOC '24] New!
- ニューヨーク [M-1 '19/M-1 '20/KOC '20/KOC '21] New!
- かまいたち [M-1 '17/M-1 '18/M-1 '19/KOC '16/KOC '17]
- アキナ [M-1 '16/M-1 '20/KOC '14/KOC '15/KOC '17] Up!
- さらば青春の光 [M-1 '16/KOC '12/KOC '13/KOC '14/KOC '15/KOC '17]
- 銀シャリ [M-1 '10/M-1 '15/M-1 '16/KOC '12]
- ピース [M-1 '10/KOC '10]
- ジャルジャル [M-1 '10/M-1 '15/M-1 '17/M-1 '18/KOC '09/KOC '10/KOC '19/KOC '20] Up!
- サンドウィッチマン [M-1 '07/KOC '09]
- タイムマシーン3号 [M-1 '05/M-1 '15/KOC '16]
2020年、マヂカルラブリーの『M-1』優勝によって巻き起こった「漫才か?漫才じゃないか?」論争。
ここではその是非は置いておくとしても、この論争を契機に「漫才」の枠組みがさらに広がる形になったことは間違いないだろう。
そんな時、これまでの漫才にはなかった世界観を持ち込めるのはコント師ではないか。
NON STYLE石田明が漫才論を綴った著書「答え合わせ」でそう分析している。
「『漫才を始めたコント師』たちは、みるみるM-1決勝の常連に」なっている、と。
この分析に乗っ取るなら、今後もしばらく『M-1』『キングオブコント』を兼ね備えた芸人の活躍は続きそうだ。今夏の開催が発表された『ダブルインパクト』も見逃せない。
この項目でもうひとつ特筆しておきたい、悲しき記録がある。
ニューヨークが『M-1』『キングオブコント』ともに決勝戦最下位を経験している。
明確に順位が打ち出されるルールにおいては、まだ彼らしか味わっていない辛酸だ。
同時にその時の審査員とのやり取りの面白さこそが、昨今のニューヨークの活躍の原動力だと感じるので、順位だけがすべてじゃないという賞レースの側面を証明する存在とも言える。
『キングオブコント』『R-1グランプリ』ファイナリスト
- コットン/コットン きょん [KOC '22/KOC '24/R-1 '23] New!
- 最高の人間/吉住 [KOC '22/R-1 '21/R-1 '22/R-1 '24/R-1 '25] New!
- かが屋/かが屋 賀屋 [KOC '19/KOC '22/R-1 '21] New!
- パーパー/ほしのディスコ [KOC '17/R-1 '20]
- ななまがり/ななまがり森下 [KOC '16/R-1 '20]
- だーりんず/だーりんず 松本りんす [KOC '16/KOC '18/R-1 '19]
- 巨匠 最高の人間/岡野陽一 [KOC '14/KOC '15/KOC '22/R-1 '19] Up!
- ロビンフット/おぐ [KOC '18/R-1'14/R-1 '18]
- 夜ふかしの会/鬼頭真也 [KOC '12/R-1 '09]
- チョコレートプラネット/チョコレートプラネット長田 [KOC '08/KOC '14/KOC '18/R-1 '18]
- チョコレートプラネット/チョコレートプラネット松尾 [KOC '08/KOC '14/KOC '18/R-1'19]
『キングオブコント』がユニットコントの出場を解禁し、初めて決勝進出したのが最高の人間。
『THE W 2020』女王であり、今や『R-1』決勝常連でもある吉住と、同じく『R-1』決勝経験のある岡野陽一が結成したコンビ。
岡野陽一は以前、巨匠というコンビでも『キングオブコント』に決勝進出している。
1人で、異なるコンビで複数回決勝進出を果たしたのも、まだ彼しか成し遂げていない記録だ。
(そして、ひとつ訂正を。5年前の時点で巨匠として複数ファイナリストだったにも関わらず、岡野陽一の項目が5年前のリストでは抜けていました。今回の記事を機に5年前のリストも修正済みです)
次回はまた5年後?
以上、今回は先日発表された『R-1グランプリ2025』ファイナリストまでのデータを元にリストアップしました。
毎年チェックしたら小幅な更新で済んでいただろうけど、5年ぶりにチェックしたことで潮流の変化のようなものを感じた。
おいでやすこがを筆頭に、お笑い賞レースの流れにおいてもエポックな出来事が多かった。
次回このリストを更新するのはまた5年後?
…になるかは分かりませんが、年々の大会を楽しみにしながら、5年後、どんな潮流の変化が起こっているだろうかと思いを馳せたいところです。
