「むかし」憧れた幻の一作…GBA『ゲームボーイギャラリー4』
久しぶりにWii Uを取り出して、『ゲームボーイギャラリー4』をプレイしていました。

バーチャルコンソールで配信された、元はゲームボーイアドバンスのタイトルです。
Wii Uのオンラインサービスはすでに終了しており、今からダウンロード購入することは出来ないのですが。
このタイトルについては当時、配信に至った経緯も含めて一方ならぬ思い入れがあるので、そこら辺を書き留めていきます。
ゲームボーイギャラリーとは
シリーズ1作目となる『ゲームボーイギャラリー』は、1997年1月に発売されました。
ゲームボーイ上に往年のゲーム&ウオッチを再現した「むかし」モードと、それを現代(当時)風にアレンジした「いま」モードを合わせて収録している。
ゲーム&ウオッチという原典に触れる資料性と、そこにどう味付けを加えるのかというリメイクの醍醐味。両方を味わえるのが新鮮だった。

以降、収録タイトルを変えながら2作目、3作目とシリーズを重ねていきます。
ゲームボーイギャラリー4の発表
そんな中、2002年のE3にて発表されたのが『ゲームボーイギャラリー4』でした。
ハードをゲームボーイアドバンスに移し、表現力も大幅にアップ。
「いま」モードの華やかさはもとより、「むかし」モードにおいてゲーム&ウオッチの液晶パターンが薄く表示されている再現ぶりに唸った。

これは「ゲームボーイギャラリー」シリーズの決定版になる、と楽しみだった。
しかし売上が見込めないと判断されたのか、日本では発売されず。
先行して発売されていた海外版をプレイしたレビュー記事などから、隠し要素の存在が漏れ聞こえてくる。
なかでもゲーム&ウオッチ版「ゼルダ」まで収録されている、という情報に湧き立ったのを覚えています。
だからと言って海外版を手に入れるというのは自分にとってはハードルが高くて、でも欲しいな、という欲求を募らせていました。

その後、クラブニンテンドーの景品として『ゲーム&ウオッチ コレクション』『ゲーム&ウオッチ コレクション2』(ニンテンドーDS)が登場したり。
DSiウェアでも、ゲーム&ウオッチ 計9作が配信されたり…と、ゲーム&ウオッチをフィーチャーした企画は度々あって、『ゲームボーイギャラリー4』が来ない寂しさも手伝ってか手を出してきました。
でも、やっぱり違うんですよね。
自分が思い描いているのは、ゲーム&ウオッチの再現ではなく、あくまで「いま」モードが渾然一体となった「ゲームボーイギャラリー」シリーズなんだ、という再認識を強める格好になりました。
(ただ、2画面で「ドンキーコング」や「オイルパニック」をプレイできたのは嬉しかった。ゲームボーイアドバンスと比べて解像度も高いため、液晶の再現度にも優れていた)
Wii U バーチャルコンソールに登場
そんなこんなで日本で『ゲームボーイギャラリー4』をプレイする機会はもうないのだろうな、と思って数年。
2016年3月、Wii Uのバーチャルコンソールで配信されることが唐突に発表されました。
Wii Uバーチャルコンソール『ゲームボーイギャラリー4』は本日配信開始です。https://t.co/rxfqK8OZsh
— 任天堂株式会社 (@Nintendo) 2016年3月16日
紹介ページ:https://t.co/cp4ZPpEA2G pic.twitter.com/2uMpcvZxKr
しかも、日本語版。発売されなかったけど完成はしていのか!
これが紛れもなく『ゲームボーイギャラリー4』が初めて世に出る機会になりました。

いやあ、感慨深かった。
しかし、この感動とは裏腹にあんまりプレイしないまま終わっちゃったんですよね。
ゲームパッドがあるとは言え、Wii Uはあくまでも据置機。ゲーム&ウオッチをプレイするには相性が良くなかった。
肝心の隠しゲームの解禁条件も思いのほか厳しく、早々にフェードアウトしちゃっていました。
Wii U の思い残し
さらに数年。Nintendo Switch 2の発売を控える今日この頃。
現行Switchは互換性があるからいいとして、2世代前になるWii Uをどうしようかな、と目が向いた。
オンラインサービスも終了し、手持ちの大半のタイトルはSwitchに移行されている。
なによりバッテリーや充電コードの状態が良くなく、いっそ手放しちゃってもいいのかな、とも考えていたところ─

心残りとして今一度、浮かんできたのが『ゲームボーイギャラリー4』だった。
長年に渡って憧れた隠しゲームの数々…特に「ゼルダ」を見ずに放ってしまって良いのだろうか。
ついにプレイするときが来ました。
…と言うことで次回の記事では、多彩な収録タイトルを紹介しながら今回のプレイを綴っていきたいと思います。
後編/