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もうひとつの騙し合い…『コンフィデンスマンJP 英雄編』Blu-rayレビュー

4ヶ月ぶりのブログ更新です。

前回の記事が、1月に映画館で観てきた『コンフィデンスマンJP 英雄編』のレビュー記事でした。そして更新滞っているうちに…

 

そのBlu-ray&DVDが発売されました!
…と言うことで4ヶ月越しなのに引き続きの話題になりますが、今回は『コンフィデンスマンJP 英雄編』Blu-rayのレビュー記事です。

 

ちなみに購入したのは「Blu-ray 豪華版」。

前作同様、限定グッズを同梱した「超豪華版」も用意されていました。今作は映像コンテンツにも違いが設けられており、ビジュアルコメンタリーと合わせて「麗奈(生田絵梨花)のベリーダンス完全版」が超豪華版にしか収録されていないのはなかなか商魂たくましいな、と勘ぐるところです。

 

※映画本編のネタバレはありませんが、映画本編外に隠されていた趣向について語っていますのでご留意ください。

英雄編の意義

『英雄編』本編のレビューは、前回の記事をご覧ください。

potara.hatenablog.com

 

ただ、このレビュー記事を書いたときとは異なる事情・要素が、劇場公開1ヶ月後となる2月18日に明かされました。
メイキング映像の公開です。

 

 

マルタ島ヴァレッタを舞台に繰り広げられた『英雄編』。

シリーズ恒例の海外ロケとは言え、このコロナ禍によく撮影できたなー、キャスト・スタッフ一様に隔離期間を設けたりしたのかなー、などなど疑問を抱かなくはなかったけれど。
このメイキング映像で、それらすべてがCG合成で、ごく一部の撮影スタッフを除いては日本国内での撮影だったと発表されました。

 

やられました─!

このご時世を逆手に取って、『コンフィデンスマンJP』という騙し合いの映画だからこそ、なにより事前に明かさず公開後しばらくしてから打ち明ける大胆不敵さ。
劇中の幾重もの逆転劇のさらにもうひとつメタな視点で、仕掛けられていた驚き。

これこそが『英雄編』最大の意義であり、映画公開時に観ていたからこそのカタルシスでした。

 

1月時点のレビューでは、劇場版第1作『ロマンス編』には劣るかな、という感想でしたが、評価を上方修正しなければいけない…
『コンフィデンスマンJP 英雄編』は文字通り、シリーズ最高傑作に躍り出たと感じました。

 

 

英雄編の舞台裏

そういった経緯だからこそ今作のメイキング映像や特典映像には一際、意味がある。

 

前述の2月18日に公開されたメイキング映像も収録されていますし*1、屋外ロケ地に大掛かりなグリーンバックを置いての撮影模様や、マルタ島で撮影してきた口ぶりの舞台挨拶なども。

特典と言うよりは、これもまた『英雄編』を語る上では欠かせない作品の一部のような感覚を覚えます。

 

本編2回目の鑑賞も、逆転劇の数々に再び膝を打ったのもさることながら、ついつい合成ぶりやロケ地に目が行ってしまう。

劇中でマルタ警察署前として描かれた場所も、ロケ地あそこじゃん!と今見るとありありと察せてしまうのですが、いやはや映画館で観たときに変な邪推が働かず素直に騙されて良かったです。

 

 

英雄編の次

…と言うことで今作も満足いくBlu-rayパッケージでした。

 

劇場版もこれで早3作目。ここまで来たら『コンフィデンスマンJP』健在って感じで、次回作はどんな感じになるでしょうね

実際、副音声コメンタリーやメイキング映像でも、キャスト自らそのような話題を出していました。
脚本の古沢良太さんが来年'23年の大河ドラマを手掛けられるので、『コンフィデンスマンJP』の続編が制作されるにしても2~3年は空いてしまうのでは、なんてコメントも。

 

その頃には海外ロケも全面的に行えるでしょうし、しがらみ無く活躍するダー子たちを観てみたいですね。

ロマンス、プリンセス、そして英雄。それまでは過去3作を繰り返し堪能したいと思います。

 

 

*1:そして同時にYouTubeでの公開は終了してしまった模様。特典ディスクはDVDなので、画質的にはYouTubeのほうが良かったのに…と毎度口酸っぱくw